収入と支出のバランスを!お金が貯まらない人は、損益計算書を作った方が良い理由

皆さんは、ご自身が思うような支出管理をできていますか?

ご存知の通り、お金の出入りは経営に限らず、私生活においても重要です。

私は経営者でありながら、過去に痛い目にあった経験があります。

今回はフリーランスのみならず、社会人ならどなたでも作成した方が良い、損益計算書について解説していきます。

目次

なぜ損益計算書を作るのか?

結論から言うと、お金の出入りを明確にして、将来やりたいことを現実のものとするためです。

お金を貯める方法も使い方も曖昧だと、実現性もなくなり、結果的に挫折してしまいます。

年収が1000万円以上あるのに、預貯金ゼロはザラにいます。

何を隠そう、私自身も曖昧にしてきました。

7桁を超える収入があった時も、収支をきちんと管理していなかったため、手元にお金が残らず、1ヶ月経つと手元にお金が残っていなかったのです。

帳簿を付けて振り返ってみると、普段買わない服を購入したり、高額な接待費を使っていたり、贅沢な外食をしたりしていました。

まさに年収1000万円貧乏です。

私は猛省し、損益計算書を作成しました。

お金の出入りを把握するよう努めてから、私の生活は改善していきました。

「入るお金」と「出るお金」を明確にしていると、やりたいことの具体的なタイムスケジュールを組むことができるのです。

損益計算書とは?

入るお金(売上) ➖ 出るお金(経費) = 利益(投資に回せるお金)

シンプルに表すと、このようになります。

本来、損益計算書とは、会社の利益を知ることができる決算書類です。

収入費用利益が記載されており、英語の「Profit and Loss Statement」を略してP/Lとも呼ばれます。

決算時に収入から費用を差し引いた利益を知るための書類なので、会社が「費用を何に使って」「どれだけ売上が上がり」「どれくらい儲かったのか」を読み取ることができます。

また、損益計算書を正しく読むと、利益が「本業」と「本業以外」のどちらで出ているか把握することが可能です。

例えば、食品の販売業を営む会社が、ほかに不動産業を営んでいたとします。

商品を販売することで発生した売上が本業の利益であり、不動産で得られる収入が本業以外の利益です。

もうひとつ、損益計算書変動費固定費を分けることで、黒字赤字の境界線を示す損益分岐点を見極めることができます。

損益分岐点は、赤字の会社なら「どこまで売上を上げれば黒字になるのか」、黒字の会社なら「どこまで売上が落ちたら赤字になってしまうのか」を判断するための目安になります。

損益計算書は会社の経営状態を分析する上で、非常に重要な指標となるものです。

損益計算書(PL)を作成してみる

収入(売上)は上段、支出(経費)は下段とします。

収入(売上)の記入

  • 案件ごとに売上を記入する 例)A会社案件 〇〇円  B会社案件 〇〇円
  • 固定報酬は、正確な金額をそのまま記入
  • 成果報酬であれば、過去に同じ案件でもらった金額の平均金額で出しておく。初めての案件であれば、取引先の報酬事例を参考に記入
  • 季節によって売上、給与が違うことが初めからわかっている場合は、月ごとの金額を記入 例)6月 500,000円 10月 390,000円
  • 数ヶ月後に昇進が決まっていて役職手当分が増える場合、昇進月からは役職手当を加えた金額で記入
  • 今はA社案件だけだが、3ヶ月後にはB社案件の受注がある場合も、受注発生月からB社案件での売上を記入
  • ショット型(単金)案件であれば、キャンセル率も想定して記載  例)キャンセル率が契約件数の15%の場合 単価 35,000円 ✖︎ 0.85 ✖︎ 予算(目標)件数= 〇〇円

まずは、現実の「自分の稼ぎ」を把握し、受け入れることが重要です。

支出(経費)の記入

  • 固定金額の項目は、正確な金額を記入。正確な金額がわかれば1円単位まで書く
  • 月ごとに若干の差があるもの、例えば水道光熱費通信費は100円未満は切り上げで計算して記入 例)水道代 2,816円なら2,900円と記入
  • 金額の差が少し大きい項目、例えば交際費で10,000円の月もあれば、17,000円だったりする場合は、最大の金額を記入。この場合は17,000円で記入
  • 季節によって変わる項目は、月ごとで計算して記入 例)電気代 7月24,000円 2月18,000円 10月19,000円

収入と一緒で、ありのままの支出を書くことが重要です。

損益計算書を書き始めると、事実可視化受け入れることで、そこから本当の支出のあり方を見つめることができます。

損益計算書の作成で、自分の人生を見つめ直す

収入支出を把握することで、1年間で手元に残るお金を、正確に算出することができます。

まず自分の損益計算書を見て「ショックを受ける」ことができれば、最初の難関を突破した証です。

その後から、「交際費はこれくらいまで減らそう」「食費はこのくらいが適正だ」と、修正していくことになります。

人の性格は収入ではなく、支出に現れます。

「収支」という数値データを持って、過去を振り返り、改善し、今後の人生をより豊かなものにしていきましょう。

収入はすぐに増やせないが、支出は即座に調整できる

収入はすぐには増えません。

すぐにコントロールできないからです。

しかし、支出はすぐに見直すことができます。

投資、貯金の金額を増やす近道は、収入と支出を正確に把握し、支出を適正に減らせるかにかかっています。

適正とは、無理なくできる削減のことです。

食費1ヶ月30,000円の人が10,000円に削減したところで、食事内容は貧相なものになってしまいます。

飽きてしまう分には良いのですが、栄養が偏り、不健康になってしまい、医療費などが発生してしまうと本末転倒です。

減らすのはあくまでも適正です。

適正な節約というのは収入比率もあります。

あとは、どれだけ減らすのか?どれだけ収入を増やすのか?は皆さん自身が今後やりたいことによって変わっていきます。

損益計算書を作る上で、将来やりたいこと、目標や計画を立てることも同時に行いましょう。

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