営業職は、交友関係やコネクションが拡がりやすいと言われますが、なぜでしょうか?
理由はとても簡単で、決済者に「イエス」と言わせるのが営業の仕事だからです。
決済者は、ほとんどが代表であり、経営者さまです。
例えば、経営者さまと仲良くなってしまえば、自ずと経営者さまの周りにいる方々との接点を持ちやすくなります。
今回は売れている営業マンほど人脈が広い理由を、大きく3つに分けてご説明していきます。
新しい見込み客を紹介していただける
営業職はクライアントである企業やお客様と接する機会が多く、一緒に食事やお酒を楽しむ機会があります。
何度か食事をしているうちに、お客様から気に入られ、他の企業や個人を紹介してもらえることがあるのです。
私は当時、ケーブルテレビ・ネット回線の訪問販売をしており、ご契約をいただいたお客様がご高齢の方でした。
ご契約をいただいた後、談笑している際に、このようなことを聞きました。
家の庭に、粗大ゴミを置きっぱなし…。しかも、億劫で片付けられない
もはや営業を通り越した相談でしたが、私は快く片付けをさせて頂きました。
量は多くはなかったものの、お客様に喜ばれ、お知り合いのご紹介を2件もくださいました。
ご飯を一緒にした訳ではありませんが、お客様の困っていることを、できる範囲で解決したことで、次の契約に繋がったケースです。
サービス提供を「営業マン」として全うしただけでなく、お客様のお困りごとの解決を「人」として全うしたからだと、分析しています。
転職やヘッドハンティングによって、繋がるコミュニティが増える
営業職は仕事柄、経営者さまや代表者さまとの出会いが多い傾向にあります。
営業面だけでなく、その後のフォローやサポートも徹底し、誠意を感じさせてもらえれば、好印象を持っていただけるでしょう。
経営者さまからすると、仕事面や人格面で「自分や会社にとって活用できる!」と思っていただければ、自身にチャンスが巡って来る可能性が増えます。
経営者さまは基本的に、広い人脈をお持ちの方が多いので、転職先の斡旋やヘッドハンティングに繋がることもあります。
自身の活躍する場が増えれば、新しい場で、新しい仲間との出会いも増えるのです。
また自身が取り組んでいる仕事との関係に、折り合いが付けば、ご紹介いただいた環境でダブルワークも可能です。
取引先を増やすことで、「事業のリスクヘッジ」と「収入の安定化」も期待できます。
私自身も静岡で営業を始めた際に、取引先に認められ、お誘いを受けて起業することができました。
営業結果を出すのが大前提ですが、思わぬチャンスを得ることがあるのです。
「人生の師匠」や「道標になる人」との出会いがある
経営者さまは、ご年配だったり、一定の人生経験を積まれていたり、人とは違う考え方や行動をされている方が多くいらっしゃいます。
営業を長く続けていると、そのうち自身の目標となるような人や、メンター的な存在も現れます。
人生の師となる方との出会いを通して、自分の人生の指針や方向性、目標など、自分の世界が広がるきっかけをいただくことが本当に多いのです。
私も静岡県東部に来た時に、営業を通して様々な出会いがあり、都度、支えられてきました。
地元を盛り上げる活動をされている経営者さま、30代の若い年齢ながら地元再興のため行動している若者など、出会う確率が少ないからこそ、出会ったときの感動は言葉では表せません。
営業職の魅力は、収入の高さや未経験でも、早く一人前になれることも大きな点ですが、人脈や人生の指針の形成など、生涯資産を得られるのが最大の魅力ではないかと思います。
ただ、経営者さまだからと言って良い話ばかりではありません。
理不尽なことを言われたり、ひどい言葉も浴びせられたりしたこともありました。
しかし、それらマイナスの体験があっても、自信を持って総合的に満点といえます。
人脈の広げ方は、営業結果を出すことや真摯に対応することが前提です。
自分の個性に見合うノウハウを蓄積し、「商品」や「サービス」よりも「人」で買ってもらうことを意識して、営業に臨んで行きましょう。