学校の先生に「お金って何ですか?」と聞いてみてください。
ほぼ、全ての先生が口ごもり、う〜んと唸って何かしら当たり障りのない回答をするでしょう。
学校の先生が「お金の本質」を端的にわかりやすく表現できるのでしょうか。
一般企業で働いたことがない、言わば社会人経験もない、もちろん起業の経験もない先生に「お金とはなにか?」を質問すること自体が難しいと私は思います。
お金のことが分からない学校の先生に、勉強を教えてもらっても、やはりお金のことが分からない状態で社会に出ると言うことになります。
学校の先生が悪いと言っているのではなく、日本自体が、特に戦後日本が「お金の教育」ができない国になってしまったと言うことです。
話が脱線してしまうので、「お金の教育」ができない日本については、この記事で扱いません。
結論を言いますと、ズバリ「お金とは信用を数値化したもの」です。
なぜなら私が営業を20年間していて、信用がなければ契約をいただけない現実を、嫌というほど味わってきたからです。
目次
信用を考えずにお金を稼ぐとどうなるか
信用を考えないとは、相手のことを考えない、営業の場だとお客様の立場を考えないで話を進めるということです。
「自分が稼ぐためなら嘘をついてもかまわない」思考になり、嘘をついて金銭をもらう行為になってしまいます。
今のご時世、ネットが普及しているので嘘をついても調べるとすぐ分かりますし、詐欺まがいの営業をしていると、大体ネット上で書かれているのですぐ広がってしまいます。
営業の世界だと話を盛ることがあり、「営業だから仕方ないよね」となりがちですが、相手の信用を考えながら取り組まないと詐欺と認識されることも。
相手の信用を勝ち取ろうと言う発想があれば、変に盛るような言い方にはならないのです。
私も営業を始めた当時は、お客様に盛って話していたので、商品を購入してもお客様が期待していたような効果が得られず、たびたびクレームになっていました。
信用よりも自分の契約、自分の稼ぎに気持ちがいっていた為、一時はお金をたくさん稼げたとしても、クレームによる損害賠償の補填等で、逆に収入が手元に残らなかった苦い経験があります。
結局、信用を考えずに稼ぐと返ってお金を失うことになります。
信用を得るために必要なこと
信用を得るためには、誠実に事実に基づいて、嘘をつかないで取り組むことに尽きます。
お客様を安心させたり喜ばせたり、相手のことを様々考えますが、結局は嘘をつかず誠実に取り組む以外に近道はないことが分かりました。
嘘をつかずに誠実に取り組むと、結果お客様はこちらを信用するようになります。
私は見栄っ張りで強欲な方なので、稼ぎたい気持ちがずっと強くて、嘘をつかずに誠実にやれるようになるまで、時間がかかりました。
しかし気づいてみると簡単なことなのです。
営業の場合は盛らないで期待値を下げておいて、購入したお客様が「思った以上に良かった」と言ってもらえるのがベストです。
事実より少し控えめに話すくらいが丁度良いでしょう。
信用を得ることでお金が入ってくる
信用を得ることの大切さは、今も昔も変わりませんが、おそらく今は信用をベースにしないとお金を稼げない時代になった認識でいます。
営業の世界にかつて、イケイケどんどんの時代であったバブル期前後は、小手先のスキルや理論で稼ぐことができました。
現在は高度なネット社会で、嘘や本質をつかないものはすぐにバレるようになっています。
代わりに、嘘をつかない誠実さが信用をどんどん貯めていくようになりました。
冒頭でお伝えした「お金とは信用を数値化したもの」なので、信用がたまるとお金が生まれるような仕組みになっています。
ぜひ営業をされている方、事業を行っている方は「いかに信用を貯めるか」を念頭においていただきたいと思います。