自由な生き方がうらやましい!
フリーランスをしていると、よく言われる言葉です。
自由ではあるものの、責任が自分ひとりに返ってくることも往々にしてあるのが、フリーランスの生き方です。
人のご縁で、完全歩合制の営業代行を選んで、はや20年が経ちました。
一定の苦楽を体験した身として、これからフリーランスで営業代行の世界に入る方へ、ぜひ知っていただきたいフリーランス営業の実態と現実について共有したいと思います。
完全歩合制だからこそ、自分の能力が試される
完全歩合制の営業代行とは、契約数と成果に応じて報酬をいただく方式を言います。
私の場合はB to Cの案件となるため、お客様は静岡県東部の地域住民の方々です。
お客様との契約が成立すれば、報酬を受け取ることができます。
逆に契約を取れなければ、報酬はゼロです。
基本的に最低賃金も出ません。
「契約が取れないことを考えたら、完全歩合制は絶対につらいのでは?」と思いがちですが、契約成立時の報酬が、格段に高いのが完全歩合制の特色です。
例を挙げると、1ヶ月に最低4件の契約が成立すれば、静岡で1ヶ月間は暮らしていけます。
会社員の場合は、契約が取れなくても会社が営業マンの報酬を負担し、生活に困らないよう最低賃金を払ってくれるので、成果報酬が低いのです。
会社の後ろ盾が無いからこそ、跳ね返りとして報酬が高いと言えます。
まさに自分の能力が反映する働き方と言えるでしょう。
成功の秘訣は、案件選びにある
フリーランスに転身して、成功をする話をよく耳にします。
お金持ちになって優雅な生活をしたり、自由な時間を手にして1年の大半を海外で過ごしたり…
成功の定義は多種多様ですが、本人が成功と言えば、成功です。
もちろん失敗の話もあります。
借金や自己破産、文章では表現できないほどの辛く過酷な状態に陥ることです。
ここで「失敗と成功の差はなにか」を考えると、もちろん能力もありますが、営業代行の場合は案件が大きく影響します。
費用対効果が悪い案件に、時間とエネルギーを注いでも、収入に結びつきません。
せっかくの能力があっても、費用対効果が悪ければ、活動を続けることは不可能です。
逆に費用対効果が良い案件に注力すれば、効率よく収入に結びつくことができます。
収入を取るか、自由な時間を取るか、または仕事の楽しさを取るかは人それぞれ異なり、正解はありません。
私の成功とは、営業マンの能力や実績、収入を伸ばし、営業会社の増収増益を図り、静岡県東部を活性化することと定義しています。
収入も大事にしつつ、社会性も追求していくのが、私の目標であり、また幸福と感じる部分です。
案件選びで大切なのは、必ずしも収入の高さとは限りません。
「継続して活動できるか」「目標達成への足がかりになるか」が重要になるのです。
フリーランスとは自己管理の総称である
フリーランスは、案件や取引先を選ぶことを、自分で最終決定します。
将来を見越して、「どのようなスキルと人格を培うことが望ましいのか」を判断するのも自分です。
今の取引先の将来を読んで、「関わるべきか関わらないべき」か「倒産になった時はどうするべきか」など一長一短も受け止めて、リスク対策を講じるのも自分次第です。
決定権は自分であり、責任の矛先は常に自分です。
収入面も、社会に必要とされなければ収入は減り、人に感謝され必要とされれば、自ずと収入は上がります。
自分で蒔いた種が、顕著に現れる生き方が、フリーランスなのです。
フリーランスとは手段であり、決して目的ではありません。
将来的に、実現したい夢や達成したい目標の中間地点に立っていれば、会社員も正解です。
1つの生き方にこだわらず、柔軟に選択肢を増やしていきたいものです。
フリーランス転身を考えている方や、現役フリーランスの方に役立つ情報を、今後も書いていきます。